255中央アルプス越百山(12月)

中央アルプス・越百山で素朴な正月を満喫~その4

三日目。
元旦。山頂に初日の出を見に行く人たちが5:00頃小屋を出て行った。
私は小屋に残ってのんびり惰眠を貪っている。
やがて小屋番が、「食事ができましたあ~」と小屋中を回り始めた。
起きてこたつの席に着くと、ささやかながら煮締めや黒豆などが出た。食後は小屋特製のコーヒー。うまかった。
飾りも何も無いが、シンプルでどこかホッとできる元日の朝食タイム。





山頂に向った人たちはどうなったろうと、6:45頃に外に出てみた。
天気は曇り勝ちでさすがに寒い。
でも身が引き締まって、清新な気持で満たされる。
様々な雑念も振り払われるようだ。
山小屋で迎える正月と言うのは、最高の正月の過ごし方のひとつだと思う。
頂上付近に、人影と思しき点が5,6ヶ見えた。
寒さに耐えかね再び小屋に戻る。





外が明るくなってきたので、再び外に出た。
南駒ケ岳の山肌がほんのり赤みを帯びていた。











越百山を見ると、メンバーの三人が頂上から降りてくるのが見えた。
しばらくして、三人が小屋に戻ってきた。
ぜんざいをご馳走になってから帰途に着いた。
帰り際、小屋番が何度も何度もあいさつした。
名残惜しかった。








帰りは、下のコルまでノンストップで降り切った。
駐車場に着くと、小便の跡はまだそのままだった。悪夢を見ているようだ。
久しぶりに山でのんびりできた満足感にひたりながら、越百山を後にした。
これから都会の喧騒を味わうと思うと、ちょっとうんざりしてしまったが。



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中央アルプス・越百山で素朴な正月を満喫~その3

二日目の続き。
ようやく越百(こすも)山頂上(2613m)に辿り付いた。
西からの風が強く寒くて仕方が無いので、みんな東側斜面に座る。
眼下には伊那谷の冬景色が広がり、その奥に南アルプスが連なる。





少し離れた岩(頂上?)に向う一行。
頂上付近は何もかも凍てついている。





標識には見事な海老の尻尾。
ガイドの「もう降りましょうか」の一言で頂上を後にする。
もうこの寒風吹きすさぶ場所から一刻も早く離れたくて早足で下っていった。
小屋に着くと安堵感と達成感に満たされた。





小屋では大きなこたつが待っていて、部屋が暑く感じられる程。
極楽とは全くこの事だ。
同席の人たちとの山の話が弾む。
中には、あらかじめ下から雪道をラッセルしてくれた某登山団体のリーダーの方がいた。
お陰で我々は楽に登れたわけで、皆口々に感謝の言葉を述べた。
小屋の主は、昔木曾殿小屋のボッカをしていたそうで、狭い小屋の中をせわしなく動いている。
すれ違う時に必ず、「ごめんね~悪いね~」と言うのが何とも愛嬌で、大変腰の低い方だ。
天然のクーラーで冷やされたビールを飲み干した後は、ちくわやぜんまいの和え物など様々なオードブルや日本酒が出てきて、飲み食いしているうちに夕食になだれ込んだ。
夕食は名物?茶碗蒸にうな丼であった。




19:30になると人影もなくなり、私も20:00には寝床に入った。
布団の中には、これまた熱い位の豆炭のあんかが入っていて、全く寒さを感じなかった。布団に入るとまるで湯船に浸かっているかのような心地よさ。
大自然に囲まれた静かな大晦日の夜、実にぐっすりと眠る事が出来た。



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中央アルプス・越百山で素朴な正月を満喫~その2

二日目。
5:00、のそのそと起きた。寒い。
ガイドがバーナーに点火すると徐々に温かくなった。
テントを撤収し、8:00に出発。
ケサ沢橋のたもとに、昨晩小便した後が黄色く残っていて、非常に気まずい。
しばらく林道歩きが続く。
遠くの山肌に日が射している。天気は晴れのようだ。
やがて「南駒ケ岳8.5K、越百山5.5K」の標識が現れて、登山道に入った。







登山道は結構急だった。
インナーブーツ付きの冬山登山靴は大きくて歩きづらい。
多少ガニ股で歩かないと靴同士が引っかかってしまうのだ。
でも斜面を巻く登山道は狭いので、ガニ股だと道を踏み外してしまう。
最初所々にしかなかった雪が大分出てきた。
下のコルで2回目の休憩。
更にジグザグの登りを繰り返す。
標高2600mの山だからとタカをくくっていたが、急斜面の連続で結構きつい。
メンバーの一人が音を上げた。しかしその割には道すがら他の人に色々しゃべりかける。
ガイドは不満顔であった。
上のコルで3回目の休憩。
暑くて皆ウールシャツ1枚になった。





最初まずまずの登りであったが、やがて急登になった。
さすがに息が切れて、こりゃ大変だと思った頃、休憩になった。
あたりは、木の枝に雪が凍り付いて幻想的な光景。
「まだ体力があると思っていても、35過ぎると急に落ちてくるでしょ?」
とガイドの言葉。悔しいが今回それを実感した。





トップは私に替わった。
急坂の直登の後、道はなだらかになり下り始める。
ひょっこりと越百小屋の屋根が現れた。
着いたのは13:00だった。
かなりきつかったのでほっと一安心。
目の前の越百山の景色は実に雄大。







ガイドの話だと、明日の天気がどうなるかわからないので、このまま頂上に行くとの事。
体は、もう休みたいと言っていたが、仕方が無い。
メンバーの一人は、とても行けないと、小屋に残った。
出発したものの足が重い。
森林限界を中々抜け出せずうんざりする。
道が雪深くなって、足がはまってますます疲れる。
樹林が疎らになると切り立った尾根道を歩く。
私はばてて足に力が入らなくなるのを感じて、たまらず休憩を申し出る。
パーフェクトプラスを急いで胃に流し込んだ。
僅かではあるが力が出て来た。
画像は小屋の方角を振り返って見た所。
森林限界を完全に抜けると、西からの寒風が襲い掛かる。
ふと気が付くと寒さで左足の指がしびれだした。
慌てて指を小刻みに動かす。
新兵器でも痺れは防げなかったか・・・。



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中央アルプス・越百山で素朴な正月を満喫~その1

中央アルプスの越百(こすも)山に登って来ました。越百小屋でののんびりとした静かな時間が素晴らしかったです。

一日目。
昔ながらの風情のある木曽路(国道19号)を南下、景勝地・寝覚の床を通過して暫らく後、林道に入った。
伊奈川渓谷沿いの道は雪が積もっていて、チェーンを着けていない車はよく滑り運転手はリカバリが大変そうだった。道は所々ガードレールがなく、落ちたら渓谷にまっさかさま。ひやひやものだ。
やがてケサ沢橋前の駐車場に着いた。現地集合も合わせ、参加者は6人。
車で圧雪した後、ICIのスタードームテントを張った。
テントに入り、ビールを飲んでコンビニの鍋焼きうどんを食べると体が温まってきた。
辺りにはトイレがなく、暗闇の中雪中で用を足す。
19:00頃に寝たが、テントマットが薄く地面からの寒気で中々寝付けなかった。
明日は越百山に登るが、心配なのは凍傷だ。
最近年のせいか、雪山に来ると寒さによる足の痺れが中々回復しない。
そこで今年は新兵器を用意した。
都内某専門店でイージーオーダーの冬山登山靴を買ったのだ!
普通の登山靴に比べると少々割高だったんですが・・・。
プラブーツも色々試したのですが、どうしても足にあたってしまい、痛くて諦めました。
下手すると命にかかわるので妥協はしたくなく、買ってしまいました。
今回はドンと来い!雪山!という感じです。

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