« 【スタートレックの宇宙船】ボーグキューブ BORG CUBE 【その1】 | トップページ | シルクロード天山南路旅行(トルファン・交河故城、火焔山、ベゼクリク千仏洞、高昌故城) »

シルクロード天山南路旅行(ウルムチ~トルファン・カレーズ)

【2003年9月】

モーニングコールは6:30。Iさんがわざわざ自分で全員にかける。いつ寝るのだろうか、体力がなければとてもできない。起きて頭を洗う。毛布も薄く部屋の気温が低いせいで昨晩は寒かった。すぐに寝たので室温調節の方法もよくわからない。疲れも残っていて体がだるい。両手をお湯に浸して体調を良くしようとする。大陸性乾燥気候で空気が乾燥しているので洗濯物は靴下以外パリパリになっている。
088a 7:10、24階の展望レストランでバイキングの朝食。他のメンバーに挨拶する。外はまだ暗い。夜明け前だ。中国は全国北京時間で統一されているがウルムチは北京よりはるか西だ。したがって日本の時間感覚から行くと北京時間より更に2時間遅れた時間=5:10が感覚的にマッチする時間である。しかしこんな時間にレストランが空いているなんて。バイキングはメニューもそこそこ豊富で満足できる。おかゆ各種(白いのから黒いのまで)、蒸しパン各種、ピラフ、トマト、レタス、肉野菜炒め、あんかけ大根、マカロニ、ハム、すいか、卵料理各種、その他いろいろ。
8:00、ホテルを出発してバスでトルファンに向う。座席も不公平にならないよう日毎に変更するという。色々な客がいるから添乗員も大変だ。天気は曇り勝ちである。車窓から外を見ると早朝の街でジョギングや散歩をする人たちがちらほらいる。面白いのは後ろ向きに歩く人が大勢いることだ。ボケ防止に役立つのだろうか。
087a 市街地を抜けるともうあたり一面石ころ砂漠の荒地である。左側に林立する風力発電の風車が見えてきた。百基くらいあるだろうか。壮観だ。また右側には広大な塩湖が見えてきた。所々白く見えるのは塩である。塩の採集工場もあった。塩湖がなくなると見えるのは黒くたれこめた雲と灰茶色の荒地とその2つの間の白い空だけである。何ともいえない陰鬱な眺めだ。
トイレ休憩。外に出ると風が強く寒い。砂交じりの風なので油断すると目といわず鼻といわず口といわず容赦なく砂が入り込む。マスクをしていたが風で飛ばされてしまう。はるか遠くを18日に載る予定の南彊鉄道が走っているのが見えた。みんな良く見ようとして駆け寄る。ここで私のカメラの調子がめちゃくちゃ悪いことが判明、がっかりする。
091a やがて天山山脈の赤い山肌が右側から迫ってくる。トルファンは山に囲まれた盆地なので天山山脈の山の切れ目を通り抜けて盆地に入るのだ。


092a 左側には黄緑色の広大な牧草地に黒い米粒のような羊の群れが散らばっている。右の山肌には時折埴輪のような赤茶けた焼き物が並んでいるがそれはお墓なのだった。


095a 左側からも山並みが迫ってくると盆地の入り口も間近だ。




10:20、トルファンのカレーズに着く。天気は小雨交じりだ。トルファンというと有数の灼熱地帯というイメージだったので今日のような悪い天気は残念だ。ぶどうがたわわに実った果樹園に入ると干しぶどうや干し杏、さまざまなドライフルーツが器に山盛りになって売られている売り場がある。
100a
ぶどうと言っても十種類くらいあるようだ。売り子が日本語交じりで声をかけてくる。

ここをやり過ごすと博物館の建物がありここでカレーズの説明を受ける。
094a3
カレーズとは砂漠地帯のオアシスで水を確保する為の一種の井戸である。ただし普通の井戸ではない。山の雪解け水は乾燥した地表を流れない為川ができない。地中にもぐりこんで地中を流れているのである。川が地中にあるようなものだ。この流れがある場所まで井戸を掘ったらトンネルを掘って流れをうまく生活地域に誘導する。この網の目のようなトンネルと井戸の集合がカレーズだ。カレーズは中近東など他の地域にもあるようだがトルファンのカレーズがとりわけ有名なのはトルファン盆地がユーラシア大陸のど真ん中にありながら海抜0メートル以下の低地であり、まわりの天山山脈からの雪解け水が流れ込む理想的な地形だからである。

実際にカレーズを見学する。
098a
観光用にライトアップされたカレーズはいささか興ざめ。しかしその豊富な水量はこの砂漠地帯を生き抜く人たちの力強さを象徴するようだ。
099a3 

次にぶどうを干している建物に行く。
093a2   

建物にはウイグル族の少女が2人あざやかな民族衣装を着て座っていた。一緒に写真をとると5元(1元=15円)だという。もちろん撮らない。
096a

097a ぶどう干し場では干しぶどうが雨に打たれてなんとも無残な感じだ。衛生的に大丈夫なのか。




外の街道はポプラ並木と荷馬車がシルクロードの雰囲気を濃厚に醸し出しており思わず写真を撮る。
101a_2
11:20ここを出発。
ところでカレーズでは今回旅行している新疆ウイグル自治区の「疆」の字の由来についての説明もあった。左側の三本の横線は三つの山脈、北からアルタイ山脈、天山山脈、崑崙山脈を表し、横線の間にある「田」は北からジュンガル盆地とタリム盆地(=タクラマカン砂漠)を表している。それを弓を持った兵士が守っている事を素直に表現したのが「疆」の字だったのだ。こんな字書けといわれても書けないと思っていたが意外と単純な絵文字だったわけだ。

吐魯番[中国]旅行ガイド ~フォートラベル~
http://4travel.jp/overseas/area/asia/china/turpan/

|

« 【スタートレックの宇宙船】ボーグキューブ BORG CUBE 【その1】 | トップページ | シルクロード天山南路旅行(トルファン・交河故城、火焔山、ベゼクリク千仏洞、高昌故城) »

060ウルムチ、トルファン、クチャ(新疆ウイグル自治区)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: シルクロード天山南路旅行(ウルムチ~トルファン・カレーズ):

« 【スタートレックの宇宙船】ボーグキューブ BORG CUBE 【その1】 | トップページ | シルクロード天山南路旅行(トルファン・交河故城、火焔山、ベゼクリク千仏洞、高昌故城) »