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シルクロード天山南路旅行(トルファン・交河故城、火焔山、ベゼクリク千仏洞、高昌故城)

【2003年9月】

104a 11:45、交河故城42 57' 06.08"N 89 03' 47.24"Eに着く。1400年前の城と町の跡である。切り立った崖の上に築かれた南北1.5キロ、東西300メートルの要塞だ。中には土を固めて作られた役所跡や一般の住居跡がある。

102a 中央には大きな寺院がある。いずれも半ば崩れかけた廃墟だ。岩のオブジェが並んでいる感じ。もしかしたら1264年頃マルコポーロの父と叔父が通ったかもしれない。最もそのころにはチンギスハーンの攻撃により落城しており、やはり廃墟だったろう。ポーロ兄弟がもし訪れていたらと想像をめぐらしながら歩いた。

細い路地が縦横にあり迷路のようで楽しい。
103a
時間がないのでのんびりもしていられず帰途に着く。ここでとうとうカメラが壊れた。もう絶望的。小雨が続いているせいか私の体調も思わしくないようだ。13:00出発。

13:25、トルファン賓館にて昼食。だいたいお決まりのシルクロード料理が出る。チンゲン菜の油炒めや唐辛子入りの肉野菜炒めなど。名物ラグメンも出たが麺が長くて取るのに一苦労。麺が乾燥してくると麺同士固まってしまってますますやっかいなことに。昔給食に出たライス麺のようだ。味は特になく普通の麺としかいいようがない。体調が悪いせいか食欲わかず。14:10出発。
14:20、葡萄溝民俗村に着く。葡萄棚が広がる果樹園で先ほどのカレーズと似た感じ。天気がようやく晴れてきた。15:05出発。
15:25、火焔山42 52' 56.84"N 89 35' 23.08"Eに着く。西遊記の三蔵法師が燃え盛る火焔山に行く手を阻まれ、鉄扇公主から芭蕉扇を奪って火を消したという謂れのある山。山肌が赤く襞が火炎のように幾筋も彫りこまれている。自然の造形美とはまさにこの山を指すだろう。蜃気楼の立つ炎暑の日などはいっそう火炎が立ち上るように見えるという。この山の前面には一面の砂漠。広大な眺めだが唯一残念なのは観光地化されてラクダに乗せようとする客引きの声がうるさいことだ。静寂の中この山と対面してみたい。わずかな見学時間だがカメラを作動させようとして貴重な時間を失ってしまった。15:40発。
Fi406417_3e 15:50、ベゼクリク千仏洞42 59' 42.26"N 89 30' 55.64"E着。6世紀ころに作られた石窟寺院。仏教壁画が多数ある。石窟がいくつもありその中の7箇所を見る。千仏の名の通り数百体の仏像が一面に描かれた石窟がある。しかし今はほとんど破壊されている。もともとは金箔で飾られて相当美しかったようだが今では盗人にはがされて懐中電灯を向けると時々キラッと光るのみ。それから10世紀頃から入り込んできたイスラム教による破壊がすざましい。彼らには仏像の目が不吉であると考えられていたらしく数百ある仏像の目全てが抉りとられている。それまで手厚く信仰されてきた仏像が一転して悪魔に変わった訳だ。
石窟の中は暑苦しく私の体調もますます悪くなった。それぞれの石窟のガイドの説明の冒頭をだいたい聞くと外のベンチで休むようになった。

015a 入り口近くにみやげ物売り場があり使い捨てカメラがあったので買うことにした。9元だというので7元に負けろと言ったら8元でどうだと言う。面倒になって8元で買った。中国製だがちゃんと写るのか心配だ。Iさんが、体調が悪いのではと声をかけてきた。私は薄々風邪を引いたかもしれないと思いつつも昨日一日中座席に座りっぱなしだったこともあり筋肉痛だと答えた。後でIさんの湿布薬をもらうことにした。17:00出発。016a






17:15、高昌故城42 51' 07.73"N 89 31' 35.11"E着。3世紀から14世紀のこの地方の政治経済文化の一大中心地だ。Fi406417_4e みやげ物売り場が建ち並ぶ場所からロバ車で中心の仏殿に向う。交河故城と同じく岩のオブジェと化した建物跡が林立する。そびえたつ烽火台や仏塔もある。とにかく総面積は相当広いと思われ遥かかなたに城壁が続いているのが見える。ずっとシルクロードの要衝だった為、ポーロ兄弟も1264年にここを訪れたはずである。ただし当時は、モンゴル帝国皇帝フビライハーンの皇位継承に異議を唱えていた、フビライの親戚でオゴタイ・ハン国の国王ハイドゥハーンの反乱勃発の直前であり、政情不安の為あまり安穏としていられなかったのではないか。
ロバ車は歩くより楽だがかなり揺れるので荷車につかまるのに必死だ。帽子や首飾りなどのみやげ物を売りに来る小学生くらいの子供たちが自転車で追いかけてきたりロバ車に便乗してくる。どの子も屈託がなく人見知りをしないのでかわいいことこの上ない。また日本語もよく覚えていて驚かされる。学校で習うのだそうだが本当だろうか?ガイドのMさんが子供たちとひっきりなしに会話を交わしている。ウイグル語なので何を話しているのかさっぱりわからない。

014a 仏殿と思しき場所の前で降りる。





013a やはり交河故城と変わらない感じ。あちらの方が保存状態がいいだろうか。帰りも同じロバ車で帰る。降りるとおとなしそうに見えたロバがすざましい声で嘶いて放屁した。18:25発。
帰りのバスでウルムチまで3時間、疲れ果てていると中国語とウイグル語会話教室をやるという。一応皆に合わせてニイツァオなどと叫ぶ。
21:30、ウルムチのホテルに到着。すぐに夕食。体調が悪いので葛湯のようなスープなどなるべく消化のよさそうなものを選んで食べる。飯を食ったらとにかく早く寝ようと思っていると、なんとこれから自己紹介をやろうと言う。頭が痛くなってきた。21人分早く終わってくれいとばかり自分の紹介は早々に済ませるが数名長話の人がいて申し訳ないと思いながらもうんざりする。ようやく終わったかと見るや葉書のプレゼントに続いて今日たまたまAさんが誕生日ということでお誕生パーティをやるという!!!中国式の花火?付デコレーションケーキが出てきて皆でハッピー・バースディ・トゥ・ユーを歌う。体調がよければなかなか気の利いた楽しいツアーだ、と思ったに違いないが・・・。残念だ。ただ私以外にもこんな疲れているときに自己紹介だの誕生パーティはないだろうとの声もちらほらあったようだ。Iさんはと言えば明日からパワー全開で行きます、とますます意気盛んなのであった。
ようやく自室に戻り持ってきた体温計で熱を計る。なんと38度4分もあるではないか。さすがにIさんにこのことを伝えて明日の朝もう一度熱を計って状況を連絡する事にした。薬を飲んですぐに寝た。

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