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内モンゴル上都遺跡旅行(外城北側~北端の城壁)

复仁門付近の城壁から北側の外城を望む。
これまた草の大海原だった。
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「この宮殿は城郭内(皇城)に建てられているが、その一辺は城壁に接しており、この面から外側に向かって延々十六マイルに近い別のしょう壁が延びだして広大な地域を囲い、内に多数の川や泉や牧場を収めている。
この苑は宮殿からでなければ入れない。
苑内には牡ジカ、黄ジカ、小ジカといった類の動物を放牧し、同じ苑内の鳥小屋に飼っているハヤブサ・タカの餌糧に供せしめている。
ハヤブサだけでもここには二百隻以上が飼育されているのである。
カーンは週に一度は親しく鳥小屋に赴いてこれを視る。
またカーンはヒョウを引きつれてその乗馬のあとに従わしめつつしょう壁をめぐらしたこの園ゆう内を満騎することもしばしばである。
興に乗じて彼はヒョウを放ち牡ジカ、黄ジカ、小ジカを狩り、これを鳥小屋のタカに与えるが、これがカーンの楽しみなのである。」(東方見聞録)

外城内に入って北側に向かって歩く。
模型によると、この辺に竹宮があったはずである42°22'2.20"N116°10'42.51"E。
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「しょう壁に囲われた苑の中央部にみごとな森があって、ここにいっさいを竹材で仕上げた別の宮殿がある。
それは亭しゃの一種であるが、柱はすべて金箔と絵画をもって装飾され、柱頭に各各巨大な龍が彫られている。
この龍は龍身を柱に巻きつけ、左右に張った両肢と頭とで屋根を支えている。
殿内も一面に金箔を張り、すばらしいできばえの鳥獣細工を施している。
屋根も竹でできているが厚いウルシでしっかり塗り固めているので、どんな雨にあってもびくともしない。
・・・カーンは年間を通じ6・7・8月の三ヶ月をこの宮殿で暮らす。
それというのも、ここにいれば涼しくてとても楽しいからなのである。
この竹の宮殿はカーン滞在中の三ヶ月間は建てたなりにしておくが、不在中の九ヶ月間は解体される。
このような建て方がしてあるので、思いのままに組み立てることもできれば取りこぼつこともできるわけである。」(東方見聞録)
もしかしたら、ポーロ一行がハーンに謁見したのは、この竹宮だったかもしれない。
模型で見た竹宮(西側から見たところ)。
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「今までに言い忘れていた一大奇事を紹介しよう。
ほかでもないそれは、カーンがこの竹の宮殿に滞在中、雨天・曇天そのほかの悪天候の日があると、カーンに仕える賢明な占星師・妖術師がその知力と呪法を尽くしてこれら一切の雲や悪天候を宮殿の上空から払いのける。
その結果、天気は宮殿の上空を限ってたちまちに好転し、悪天候はすっかりよそへ移ってしまうのである。」(東方見聞録)

外城の北端に達した。
城壁の上から北側を望むと小さな石柱があった。
どうやら史跡保護区かなにかの境界のようである。
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城壁の西側。
外城の北側の城壁は門が2つあるが、そのうちの西側に立ち寄ってみた。
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城壁の東側。
城壁は奥で右に折れ曲がり、南側に延びているのが見えた。
この城壁の上をなぞって進むことにした。
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※引用・参考文献は旅行日記の最後に記述します。

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