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2000年8月

南アルプス南部主脈縦走~その26

一時間もかからずに、三吉平の暗い樹林に着いた。
結構なハイペースに体が重くなっていく。
易老岳の登りはきつかった。




易老岳。
易老渡への分岐になっている事もあり、ここだけは人が多い。
頂上は分岐ではなく、ちょっと奥に入ったところにある。
円形の広場になっていて、かすかに易老岳と読み取れる看板があった。
分岐では、小汚い格好をした若い男がむしゃくしゃしたような態度を示していた。
その気持わかりますよ~。私もよれよれの格好ですぐにでも風呂に入りたい。




ここからの下りは、長かった山行の最後の道程である。
山の雰囲気が名残惜しくて、ゆっくり歩きたかったが、
タクシーを呼んであるのでそうもいかない。
展望のきかない樹林の急斜面を、ひたすら下った。




森林の中、1人で休憩して最後の静けさにひたる。
この後、面平から下は更に急な道だった。
最後の最後で足がふらついてきた。
易老渡は、こんなところによくも道を作ったものだと驚くような峻険な谷あいにあった。
どこまでも緑で覆い尽くされた谷をタクシーで走っていると、一週間の思い出がよみがえってきた。




神楽の湯で思う存分体を洗い、木曾谷・飯田線の平岡駅に着いた。

山行中は結構うんざりしていたが、今から思うとこの時のがんばりはその後に生かされていると思う。山旅をすると、ちょっとビシッとできるのだ。
山中で出会った色々な人たちが、その後も山登りを楽しんでおりますよう、祈っています。


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南アルプス南部主脈縦走~その25

老人が、さあ行こう、と言う。タクシーは既に呼んであるそうだ。
10:30、小屋を出発。
しかし歩いて間もなく、足がつってしまった。
普段のペースより早く歩いていたのが悪かったらしい。
約束の15:30に易老渡に降りるのは無理と考え、老人に謝って下山するのは中止した。
小屋に戻った。
食事は50歳以上にしか出さないという、珍しい小屋である。
粗末な小屋かと思ったら、今まで泊まった小屋の中で一番しっかりとした造りの、大きな小屋だった。




小屋番の女性は親切で、明日のタクシーの人数をまとめてくれた。
水場はかなり遠く、大変な急坂であった。
東北から来たS氏と小屋の外で自炊しながら、この小屋の方針について話した。
しっかりした造りのせいか、寝床は快適だった。




8月26日。
ようやく念願の下山日がやってきた。
見事な日の出。南アルプスから見る富士山もこれが最後だ。
今日は11:00までに易老渡に着かなくてはならず、気が抜けない。




薄暗い朝焼けの中、他の人に先行して小屋を出る。
水場で水を補給する。




後から来たS氏は猛スピードで、とても付いていけない。
タクシーに相乗りする、退職後の悠悠自適の登山を楽しむK氏と降りる。
涸れ沢は昨日と同様静かなたたずまいで、地面の岩や石は足に堪える。




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南アルプス南部主脈縦走~その24

老人はどんどん先に歩いて行ってしまった。
センジガ原への登り道。
岩だらけの涸れ沢はどこまで登っても先が見えない。
薄暗く、他に人もおらず、寂しい限りだ。




センジガ原直前の水場にはトリカブトが密生していて躊躇する。




センジガ原。
二重山稜の間の木道と、その先の小屋、後ろには光岳山頂部。
やっと見えた!嬉しい。




光小屋。
老人は驚くべき速さで小屋に着いていた。
頂上は林の中。




近くの展望台に行ったが、ガスっていて景色はよく見えなかった。
光石まで行けばよかったが・・・。


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南アルプス南部主脈縦走~その23

茶臼岳を下ってもと来た道を戻る。
茶臼小屋への分岐から下ると間もなく茶臼小屋が見えた。
小屋の主人は、優しそうで人懐こく多弁。私が抱いている山小屋の主人のイメージと大きく違うので驚いた。
時間を見るとまだ10:30。ここから6時間下ればバス停のある畑薙ダムに着く。
はっきり言って下山して一風呂浴びてさっぱりしたいという気持と、光岳までの縦走を完遂したいという気持が火花を散らしている。
考えをまとめる為に情報収集。
まず、畑薙ダムに着いたとして静岡行きのバスに間に合わない場合椹島ロッジへの交通機関はあるのか?小屋ではわからないので携帯をかけたが電波が届かず。
更に、光岳に行ったとして下山口である易老渡へのタクシーを光小屋から電話で呼べるか?茶臼小屋では無理ではないかとの答えだった。
畑薙ダムに下るにも光岳に向うにも否定的な状況で、畑薙ダムに下るのをやめとりあえず茶臼小屋に泊まる。光岳行きは明日考える事にした。
私が迷っている間、小屋の主人は「光に行きたいんだろ?」と盛んに言い、今日2人の男が光岳を往復している、と言った。話を聞いていると、その2人は百間洞山の家で隣に寝ていたパワフルじいさんと神経質そうな長身の男らしいとわかった。
そうこうしているうちに、パワフルじいさんは茶臼小屋に戻ってきてそのまま畑薙ダムに下山、家に戻らず屋久島登山に向うとの事。コースタイムは16時間を超えるだろう。とても真似できない。南アルプスは超人が集まる所なのだ。ミーハー登山者で北アルプス好きの私は恐れ入るばかり。小屋の主人も興奮気味だった。




長身の男が戻ってきた。
日焼けしてすっかり印象が変わっていた。
小屋の食事はおいしかったが、長旅の疲労からか食欲なし。




8月25日。七日目。
長身の男の「(光岳まで)頑張ってください」との励ましに、光岳行きを決めた。タクシーを呼べなければここに戻って畑薙ダムに下ればいいだろう。
分岐までの斜面を登りはじめる。
体が重くてつらい。
稜線に着くと、聖平小屋で怖そうな顔をしていた老人がいた。
お互い追い越し追い越され、その度にあいさつをしながら進んだ。
途中仁田池に寄る。




仁田岳を眺める。




針葉樹林とシダの道が続く。
薄暗くて展望がきかない。
老人は、そんなに早く歩いてどうするんだ、とつぶやいていた。
易老岳頂上。
光小屋から来た60代の男女のパーティーと会う。
光岳に登った喜びにあふれており、私も一緒に祝った。
ここから易老渡に降りて帰るとの事だが、タクシーは光小屋で呼んだそうだ。
これで明日は易老渡に下山できそうである。
やがて老人が提案してきた。
このままだと光小屋に早く着くので、往復して今日中に易老渡に降りないかと。
私は迷ったが同意した。
三吉平。
茶臼小屋のバイト?の少年が鼻歌を歌いながら目の前を駆け抜けていった。


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南アルプス南部主脈縦走~その22

門を抜けると彼方に二重山稜の間の亀甲状土の草原が見える。




地面が所々亀甲の形に盛り上がっている。
振り返ると上河内岳が綺麗だ。




穏やかな光景が美しい場所だ。




草原を通過するとザレの斜面。
ひとりふらふらと歩く。
前方に茶臼岳。今までの山に比べて山容もだいぶ小ぶりになってきた。
茶臼小屋が近い。




当初の予定では明日通過するので、今日登るかどうか迷ったが登る事にした。
というのは、光岳に行かずにこのまま下山しようかと考え始めたからだ。
眼下に、先程歩いたザレの斜面。




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南アルプス南部主脈縦走~その21

ハイマツの道を登り切ると明るい稜線に出る。
上河内岳が見えてきた。




二重稜線の間の窪地に入る。
山頂は間近。




山頂に着いた。
何だかよくわからないが結構疲れた。
三千メートル級の山は聖岳までで、これ以降は標高を下げていく。




昨日歩いた聖岳~聖平小屋~上河内岳頂上のルートが良く見える。
道をなぞりながら、歩いた時の思い出に浸る。
通常のサイズに伸ばしてください。




頂上を去り南下する。
竹内門。
出口なのか入口なのか?
魔界に入っていくような不気味さを覚える。


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南アルプス南部主脈縦走~その20

聖平。
倒木が死体のようで不気味だ。




聖平小屋にやっと着いた。
思ったよりも早く、昼前に着いた。
今朝の体調の悪さを考えると夢のようである。
ふと、後から来た見知らぬ老人が怖そうな表情でこちらを見ているような気がした。
2時間程たって、千枚岳で知り合った老人三人連れがやってきた。
私の事を登山初心者だと思っていたらしく、「とうとう本性を現したな」と言われてしまった。
小屋のトイレから眺める聖岳の麓は、無数の針葉樹林に覆われていて、聖岳の名前にふさわしい荘厳さだ。




8月24日。
入山して六日目。
昨日ほどではないが、やはりめまいがする。
今日は上河内岳を越えて茶臼小屋に行く。
コースタイムが短いので気合も入らない。
さすがに六日も山の中にいるとストレスも溜まっているようだ。




上河内岳の登りの途中、後ろを振り返ると昨日歩いた聖岳の尾根。
下のほうに、聖平小屋が見えた。




この尾根の登りもきつくないはずだが、なぜか体が重い。
気分も投げやりになっていて楽しくない。


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南アルプス南部主脈縦走~その19

危険だと登山地図に書いてあったヤセ尾根も、これといった事は無くほどなく小聖岳頂上に着いた。あたりは少し曇り勝ちになってきた。
ここから少し先に樹林帯への入口があり、見晴らしが利く場所もここまで。
聖岳の左半分を見ると、岩だらけの巨大で垂直に近い斜面が圧倒してくる。






上河内岳。画像右下に木道が渡された草原が見える。
これが聖平だ。
あと少し。





樹林帯に入ると、静かな林の中に黄色と紫色のお花畑が広がっていた。
揚羽蝶が数羽毎のグループに分かれて、ひらひら舞っている。
妖精を見ているようだ。




聖岳の厳しさとは対照的な、突然現れた穏やかな楽園。
しかもこの楽園は、聖平に着くまでの間、明るい草原状の形で次々に現れ、私の心はすっかりなごんでしまった。




聖平までの間、楽しい気分で山を降りた。
ただし途中行き交った、これから聖岳に登る人は、とてもそんな気分ではなさそうだった。


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南アルプス南部主脈縦走~その18

体調を崩す前に下山する。
岩だらけの大斜面はガスに包まれて先が見えない。
とにかく急で、どこまでも下に続いている。





後を振り返ると、聖岳の頂上部が覆い被さらんばかりに立ち上がっている。
これを登る人は気の毒だ。




聖の大斜面も終わりに近づいてきた頃、突然ガスが晴れ、聖平に続く大パノラマが眼前に広がった。
あまりの見事さに、しばし見とれる。
聖から続くヤセ尾根に小聖岳、その先数箇所には小さな平、そして聖平らしき草原。
その奥には明日登る上河内岳が聳えている。
小聖の頂上には人がいるようだ。




ヤセ尾根に向う。
すぐ脇に水場があったが、飲む気力がなかった。
今日で5日目、とにかく前に進みたい。




最大の難関である聖岳をクリアして安堵感が広がっていた。
小聖の頂上にいた人達が息を切らせながら近づいてきて「水場はどこ?」と尋ねてきた。


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南アルプス南部主脈縦走~その17

いよいよ登りに取り掛かると、赤い岩場のどこから登ってよいのかわからぬ地点に来た。
思い切ってガレの直登を選んだが、確実な足場もホールドも無い事に気づき、上方の赤い石を頼りに力任せに這い上がった。赤い石が外れたらとんでもない事になっていたかもしれない。疲れて冷静な判断力を失いかけているようだ。
林の中のコルからシラカバ帯、ハイマツ帯とひたすら登り続ける。
画像は登路を振り返ったところ。右上が兎岳。




音をあげそうになって、頂上から降りてきた男に、あとどれくらいで着くか聞いてみた。
すると「すぐそこですよ」との答え。
嬉しくなって「ありがとうございます」と返事して、歩きつづけるが頂上は中々見えない。
いいかげんな答えだと腹を立てていると、山の陰からひょっこりと頂上が現れた。




頂上に着いた。
とにかく風が強く、体温が奪われる。
風の当らない岩陰に身を潜めた。




山頂からのパノラマ。
通常のサイズに伸ばして見てください。
昨日からの道程が一望のもと見渡せる。
右から赤石岳~百間平~赤くポツンと百間洞山の家~中盛丸山~小兎岳~兎岳。








今日も富士山とご対面。


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南アルプス南部主脈縦走~その16

兎岳から、歩いてきた道を眺める。
大沢岳~中盛丸山~小兎岳。




頂上から避難小屋が見えた。
単なる石室だ。
山の霊気を吸って来たせいか、体がだいぶ軽くなった。
自然の力はすごい。
予定通り聖平に向う。




聖岳への道。
せっかく登ってきたのに200m下降して400m登るのがはっきりわかった。
激しい現実にちょっとひるんでしまう。




下降した底の部分、聖兎のコルに着いた。
ここまでようやく降ってきた。
ブーケのような花になごむ。




赤い岩が露出している。
ラジオラリア盤岩というらしい。
これからは登りの連続である。


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南アルプス南部主脈縦走~その15

5日目。
今日は予定では聖岳を通過して聖平小屋に行く。
しかし体がだるい。めまいもする。
食事は美味しそうだが気分が悪く、一口一口お茶と共に飲み干すしかなかった。
前日着干ししたのと、風邪薬を飲んだのが原因かもしれない。
食事後も回復せず、立ち上がる気力がない。
しかしこの小屋から直接下山するルートはない。
赤石岳に戻るか、聖岳に登るかだ。
昨日通った道を再び歩く気がせず、聖岳に向う事にする。
我慢して小屋を出る。
すばらしい朝焼けに照らし出された林間の登山道。
しかしそれを楽しむ余裕はまったくなかった。




兎岳までの道。
めまいが治らない。
吐き気はおさまったが、とにかく気分が悪い。
本当に聖平にたどり着けるのか不安だ。
最悪兎岳頂上の避難小屋に泊まるしかない。
ここは無人で荒廃しているだろうが雨露はしのげるだろう。
大沢岳と中盛丸山の中間地点に、やっと辿り付いた。




中盛丸山の頂上に着いた。




ろくに景色も見ず、とにかく前に向って歩くことに専念する。




小兎を通過し、思ったよりも早く兎岳頂上に着いた。


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南アルプス南部主脈縦走~その14

百間平は見るからに迷いそうな、道筋がいくつも付けられた台地だ。
でも天気が良ければ問題ない。


今山行で気持の良いルート第二位。
鼻歌を歌いながら歩く。




台地のへりに着く。
目の前には明日登る予定の大沢岳が大きく迫る。
ここから下降する。




谷を降りると百間洞山の家。
今日は楽だったあ。
すぐ側に沢があり思わず嬉しくなる。
小屋も割と綺麗な造りだ。
ここは東海フォレスト経営の最後の宿泊地。
沢で体と服を洗う。
折角洗ったのに日が翳ってきて乾きそうにない。
仕方なく着干しする。
寝床の隣には、神経質そうな40代の長身の男と、パワフルなじいさんがいた。




ここの米は今回の山行中一番うまかった。
今まで泊まった山小屋の中でもかなり上位です。
久しぶりによく寝れた気がする。


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南アルプス南部主脈縦走~その13

椹島の同室のおじさんとはここで別れた。
鹿児島大山岳部の面々が大きなザックと共にやってきた。
全部で7人。これで全部員だという。少なさに驚く。
山頂直下の避難小屋を見てみる。




立派な造りで中も広そうに思える。
これなら泊まっても良かったと思う。
山頂に長居しすぎた。
出発する。





岩だらけの道が延々と続く。
気が付くとどこまでも岩の斜面だ。
次の標識を目指して進んでいく。
山頂を振り返ると、広大な砂礫の斜面。




砂礫の斜面を降りると今度はヤセ尾根。
馬の背はハイマツに覆われており、まさに雲上散歩という気分だ。
アップダウンもなく、快適そのもの。





馬の背がやがて広い平になる。これが百間平。
面白い地形が続く。
この台地の上には、どのような世界が広がっているのか。


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南アルプス南部主脈縦走~その12

赤石岳頂上へ続く道。
目指す頂上がはっきり見える。




頂上は目の前。
気持が高ぶる。
あとちょっとで休める!




頂上(3120m)についたあ!
早く着いたので、未曾有の大休止を行なう。
指示盤と周りの景色を見比べて、あれが間ノ岳、奥秩父かなどと、しばし見とれる。
3000mの頂きで、心行くまで寝そべって眼下の景色を眺めていた。





今まで歩いてきた道。
聳える荒川三山。




これから歩く道。
南アルプス南部の山々。
目指す光岳ははるか彼方。
本当にたどり着けるのだろうか?




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南アルプス南部主脈縦走~その11

四日目
今日は赤石岳に登り、百間洞山の家に行く予定。
天気も良さそうである。





晴れやかな朝日の中、朱に染まったハイマツ帯をトラバースする。
実にすがすがしい気分だ。体の中の汚いものが清められて行くようだ。




大聖寺平。
小赤石岳への登りに入る。




ピークをいくつか超える。
昨日の悪天から開放されたせいか、登りがつらかったという記憶がない。




小赤石岳頂上。
富士山が綺麗だ。


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南アルプス南部主脈縦走~その10




荒川小屋に着いた。
まだ時間があるので、赤石岳避難小屋まで行こうかと考えたが、雨の中を歩くのはうんざりなのでここに泊まる事にした。





昨日、荒川小屋を見た見晴らし岩を、今度は荒川小屋から眺める。
小屋のストーブの前で、靴や雨具を乾かす事数時間。
暇なので椹島の同室のおじさんや、稜線で知り合った60代の3人連れと、しばし山の話をする。




外に出ると、青空が見えてきたではないか。
赤石岳避難小屋に行った方がよかったかなあ?




夕食のカレーは本格的な味だが、やはり単品では飽きる。


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南アルプス南部主脈縦走~その9

前岳から荒川小屋への下り道。
荒川三山の稜線から外れると、吹き付ける風もなくなりいたって穏やかである。
あたり一面にお花畑が広がっていて、落ち着いて見ることが出来た。




雨のおかげで、高山植物がみずみずしく見えて、新鮮な気分になった。





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南アルプス南部主脈縦走~その8

雨風に吹かれていいかげん休みたいと思っていると、霧の中からひょっこり中岳避難小屋が現れた。




他の登山者も雨をしのぎに入ってくる。




小屋の中は薄暗く寒々としているが、軽食が買える。
30分程休んで荒川中岳へ。





小屋のすぐ近くの荒川中岳着。




次いで荒川前岳着。
これで荒川三山制覇。
霧で見えないが、前岳の向こうには塩見岳に続く稜線がある。
いつの日か、三伏峠からこの山を目指し、再びこの標識を見るとしよう。


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南アルプス南部主脈縦走~その7

8月21日。
今日は、荒川三山を越えて荒川小屋まで行く。うまく行けば赤石岳避難小屋までいけるかもしれない。
朝霧に覆われていた山小屋。やがて小雨が降ってきた。
何も言わずに雨具を着込む。




千枚岳の頂上に着いた。
天気は悪い。
前日の夕食で同じテーブルだったご夫婦の奥さんが
荒川小屋と赤石岳を越えて百間洞まで行くそうで
無事を祈ってくれと言う。
危ないところはないと思うが、不安ではある。
岩尾根のあたりでゴォーと音がした。
苦手な雷である。音は小さいが神経が上ずった。
こんな岩尾根では逃げ場がない。
まだ朝の6時なのに雷かよ。




60代の3人連れ。
私が躊躇しているのを見て、「どうした?」と声を掛けてきた。
会話をしているうちに気を取り直し、霧の中を歩き始める。
晴れていれば、雄大なお花畑を眺める事が出来ただろう。






荒川東岳(悪沢岳)頂上に着く(3141m)。
嬉しさもひとしお。
雷も立ち去ったようだ。




雨がやむと皆一息入れる。
しかしすぐにまた降り出す。



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南アルプス南部主脈縦走~その6

小屋の周りのお花畑の多さはすばらしい。




もやが出て来た。
山の空気を肌で感じる。




他の人たちが荒川三山と赤石岳を見に、裏山に登りに行った。
逆光になってよく見えなかった。




食事の時間は大変にぎやかだった。
小屋のおやじは「おかわりマン」と言ってお盆を差し出してくる。
思っていたより人懐こい人で、客とのにぎやかなやり取りが続いた。
アルバイトの若い女性も、「日本人形のようだ」と言われて好評だった。
テレビで天気予報を見る。
なぜか画像は山梨局、音声は東京局という状態だった。
天気は予想より悪いらしい。



この夕焼けを見ると、悪天になるとは思えなかった。


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南アルプス南部主脈縦走~その5

駒鳥池からは、展望が利かない道でうんざりする。
千枚小屋近くに来ると、明るい草原が現れた。




やっと千枚小屋に到着!
小屋のおやじは、やや無愛想な感じ。




日が直に当って、とにかく暑い。
まずは冷たいビール。
夏山を登った後のビールはうまい!
それとラーメン。
今は天国にいる気分だ。

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南アルプス南部主脈縦走~その4

小さな沢のある樹林の中の平地に着く。
若い男がガツガツと弁当を食っていた。
清水平の標識があった。
ここからの急な登りの後、見晴岩に着く。
ここからは、荒川岳~赤石岳の稜線と、その間の荒川小屋の赤い屋根が見えた。




見晴岩からは緩やかな登りだが、それでも体が重くて仕方が無かった。
ふと気が付くと、駒鳥池の入口にいた。
予想外に早く着いてしまったので、嬉しくて声を上げて笑った。
あともう少しで今日の宿泊場所、千枚小屋に着く!




駒鳥池には、背骨のような倒木があり、水の色も毒々しい。


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南アルプス南部主脈縦走~その3

林道を過ぎると、小石下への登りに入る。
ここで地図を開いて今日の登りをチェック。
全体的にはゆる目の登りに思われたが、実際はどうだろうか。
最初の急な登りは、筋トレしていない体にはきつい。
小石下の標識のある場所を過ぎ、うっそうとした樹林の中を登っていく。




ワラビノ段に着くと、苔むした大木が横倒しになっている。



シダの群生が窪地の奥まで覆い尽くし、何とも湿っぽい深山の雰囲気だ。
体中が深緑色に染まっていきそうである。

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南アルプス南部主脈縦走~その2

食事はまずまず。
風呂も入れて、畳敷きの部屋なので良く眠れた。
相部屋のおじさんとは、赤石岳まで部分的に同行。




二日目。
椹島~千枚小屋。
いよいよ登山開始。
まっとうな宿泊場所だった椹島ロッジに名残を残しつつ、うっそうとした林の中に足を踏み入れる。
重量制限のある鉄の橋を渡る。



しばらくすると山道になった。まずは林道との交差点を目指す。

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南アルプス南部主脈縦走~その1

南アルプスの荒川三山~赤石岳~聖岳~上河地岳~茶臼岳~光岳に登って来ました。

一日目
静岡駅~椹島。
一週間に及ぶ山行。出発する前から多少うんざりしている。
しかし最初はそう思っても、終わった後は大抵満足感に満たされるので、ここは我慢して家を出る。
9:53、静岡駅からバスで出発。椹島まで3時間半。
最初の休憩場所は、緑の山々に囲まれたひなびた場所。何か食べ物はないかと探したが1ケ100円のゆでとうもろこししかなかった。
次の休憩場所は、大井川鉄道の終点で、みやげ物屋が1軒あった。冷しおろしそばを食べたが味は今一つ。
井川ダムが現れる頃になると、いよいよ終点である。オートキャンプ場や緑の湖面を眺めていると、やがて畑薙ダムに到着した。
東海フォレストの20人乗りのリムジンバスがすでに待機していて、すぐに出発すると言うのであわてて乗車する。
ここから椹島までは未舗装の林道で、地面の状態が見た目以上に悪いのか、バスは上下左右に激しく揺れて、前の背もたれをしっかり掴んでいないと振り飛ばされそうだ。
このような道を30分走りつづけて、もう勘弁してくれと思う頃椹島に着いた。



椹島は、考えていたよりも大規模で、設備の多さに目を見張った。
案内所、売店、食事処、登山小屋4棟、宿泊用の2階建てプレハブ3棟、東海フォレスト常駐者用小屋3棟、南アルプス自然ふれあいセンター、テニスコート、ゴルフ練習場。



裏のテント場。
緑深い山々の連なりに圧倒される。







宿泊場所の中。かなり広い。


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